第７日目、最初に街全体が世界遺産になっているバースを訪れた。古いバルトニー橋を見てから、ローマ浴場跡を 見た。ローマ軍が英国に駐留した折、兵士を休養させるために作ったという。大浴場は深さ1.5メートル、広さは２０メートルプール ぐらいあった。お湯は鉛の管で循環させていた。サウナもあり、ローマ軍が連れてきた奴隷が薪を炊いてお湯を沸かしていた。浴場跡 の近くには、１６１７年に完成したアベイ教会の建物があった。バースはローマ時代の浴場跡と18世紀に建設された建物群とが見事に 調和した美しい街だった。

その後、美しくカーブしているロイヤルクレッセントを見た。日本でいう億ションで、約３０世帯が住んでいる。 ここに住むためには職業、財産など厳しい資格審査があるらしい。次に、ストアーヘッド庭園に行った。池の周囲を回遊する形式で、花、 樹、森、パンテオン神殿を散りばめた美しい庭園だった。入口のキャフェテリヤで昼食後、約４０分位で池を一周した。日本では見られ ないような見事なシャクナゲが咲いていた。

次に、世界遺産ストーンヘッジに寄った。草原に立つ巨石群で、紀元前3500〜1500年に作られた。ヘッジとは土塁の 意味。最大の石柱は重さ５０トンもあるが、このような巨石を何十キロもの遠方から何の目的で、どのようにして運んだのか詳しいことは 分からないという。石柱群は円周上に並んでおり、緻密な計算に基づいて配置されていた。

最後にロンドン市内に入り、今夜泊まるリージェントパーク近くのホテルで荷物を下ろした。ここで、エジンバラ からバスを運転してきたマイクさんと分かれた。皆がお金を出し合ってささやかな餞別を渡したら喜んでくれた。

バースのエイボン川に架かる古いバルトニー橋	ローマ浴場跡
ストアーヘッド庭園	ストーンヘッジ