折々の記（49）
私が所属している水彩画クラブ（日本セカンドライフ協会傘下）は、毎月1回京王線明大前駅近くの教会の1室を借りて制作を行っているが、コロナ感染症回避のために半年ほど休会になっていた。しかし、コーラスなどと違い、絵を描いているときは発声を伴わないので協会からの助言もあってやっと開けることになった。そのため、3月の例会には十数人ほど参加して、スイセン、ウメなど季節の花をモチーフにして写生した。花は、水を満たしたガラス瓶に活けられていた。私はモチーフに忠実に写生したが、パステル画を得意とする仲間（女性）の作品を見て感心した。彼女は先にバックを塗り、その上に花だけを描いていた。以前、プロ画家の個展を見た際に、このような描き方をしている作品があったことを思い出した。サークルでは、仲間の絵を参考にしながら技量を高められるというメリットがある。