第８日目、朝食後迎えに来たバスに乗った。バスのドライバーと現地ガイドは新しい人に替わっていた。ウエスト ミンスター寺院、ビッグベン前のスクエアに行きここで下車して写真を撮った。この場所には、現役の頃には学会などで２，３回来たこと がある。次に大英博物館に行き、入場した。ガイドがロゼッタストーン、エジプトルーム、メソポタミアルーム、ギリシヤルームなどの キーポイントを４０分ほどで案内してくれた。砂漠の中で発見された男性のミイラが展示されていた。水分が一気に抜けたので腐敗せずに 何千年も保存されたという。

次に、今日は衛兵の交代式があるというのでバッキンガム宮殿前の広場に行った。白馬に跨った隊長が率いる衛兵の 列は二手に分かれて別々の方角へと行進していった。交代式を見てから、ピカデリーサーカスに行き、レストランでローストビーフの昼食 後解散となった。私達はツアーで一緒になったＫさん母娘と地下鉄でウエストミンスター寺院へ行き、３０分ほど並んでからようやく中に 入った。ここは国王の戴冠式が行われるところで、荘厳なゴシック建築の建物である。寺院内の至るところに英国王室の歴史が刻み込まれ ており、沢山の石像、墓、チャペルがあった。サー・アイザックニュートンの墓もあった。寺院は、映画「ダビンチコード」の舞台になっ て以来、入場者が３倍に増えたという。

寺院を出てから地下鉄でナイツブリッジまで行き、ハロッズでクッキーなどの土産物を買った。食料品はともかく、 衣料品が日本よりかなり割高だった。ピカデリーサーカスに戻り、ジェルミンストリートでレストランに入り、フィッシュアンドチップ スがメインの夕食を摂った。ドリンクを含めて一人３５ポンド（約7500円）もとられた。料理は普通だったが、食後のアールグレイはお湯 同然だった。２階建てのバスでホテルに戻った。

第9日目、ツアー最終日になった。朝食後、バスでハンプトンコート宮殿に行き、中を見学した。ここは、１６世紀に ヨーク大司教によって建てられた館で、300年間王室の居城として使われた。チューダー様式とバロック様式の室内装飾や大庭園が有名で ある。ヘンリー８世のグレートホール、チャペルなど贅を尽くした部屋があった。チューダーキッチンには、当時の調理器具や食材が展示 されていた。

宮殿を後にヒースロー空港に向かい、ＢＡ機で帰国の途についた。湖水地方の美しい風光と英国史の一端を学び、同行 の人たちとも知り合いになり思い出深い１０日間の旅であった。

衛兵の交代式	ハンプトンコート宮殿
宮殿前の広場、イチイの並木	昔の食材