2006年6月に英国の湖水地方を巡るツアーに参加した。参加者は25名で、古都エジンバラから英国の西部をロンドン までバスで７日間かけて南下した。ツアーのメンバーは、夫婦が我々を含めて４組、母娘が１組で他は女性同士のグループで、それを Ｙさんというベテランの男性添乗員が率いた。第1日目は成田を午前中に出るＢＡ機に乗り、ロンドンヒースロー空港着16時頃。約２ 時間の待ち合わせでエジンバラ行きの便に乗り換え、エジンバラ着は20時近かった。バスでエジンバラ城近くのポイントホテルに行き、 そこで1泊した。テロを警戒しているためか、ヒースロー空港の警備は厳重で、ライフルを手に持ち、犬を連れた警察官が歩き回っていた。 しかし、ロビーではワールドカップの日豪戦のテレビ放送の最中で、オーストラリアが勝った時は歓声が上がった。

第2日の朝食後、人口45万人の市内を回った。市内は、新・旧市街に分かれており、旧市街が世界遺産になっている。 坂の多いまちである。最初にプリンセスストリートを通り、シャルロット広場に向かった。広場に面して電話を発明したグラハムベルの 生家があり、コナンドイルが通ったパブを見ながら町が一望できるカールトンヒルへ向かった。ヒルからは市街を一望でき、はるかに海を 遠望できた。再びバスでロイヤルマイル（旧市街の目抜き通り）を通ってエジンバラ城へ向かった。

エジンバラ城は噴火した火口壁の固い岩盤の上に建てられた城で、紀元６世紀には原型の砦が築かれていたという。 入口でバスを降り、徒歩で上まで登った。この城は敵の攻撃に備えて険しい城壁、分厚い城門、槍衾、銃眼など様々な工夫が施されていた。 場内で最も古い建物は12世紀に造られたセントマーガレット礼拝堂である。場内見学後、徒歩でロイヤクマイルを通り、プリンスストリ ートガーデンなどを見て、レストランで昼食。その後自由行動になったので、ナショナルギャラリーを見学した。フェルメールなどの 素晴らしい絵が多く、しかも入場無料なので驚いた。フェルメールの絵は１点だけで、ルカ福音書を題材にした「マリアとイタクの家の キリスト」だった。フェルメールは、この絵を最後に、歴史物から生活をモチーフに選ぶようになった。

ロイヤルマイル通り	旧市街の教会前庭キングサリの木の下で