トピックス（317）

国内の農薬出荷金額の推移（2009～2019年）

農薬の国内市場の推移を2009年（平成21年）から2019年（令和1年）までの10年間で比較した。表１に示したように、農薬全体の出荷金額は2009年では3736億円であったが、10年後の2019年では3741億円と0.1％の微増であり、国内の農薬市場は安定的に推移していると考えられる。農薬の種類別では、この10年間で最も多く増加したのは除草剤であり、11.5％増加した。それに対して、殺虫剤と殺菌剤の出荷金額はそれぞれ6.0％および6.6％減少した。次に最近の動向を知るために、2019年の出荷金額を2016年と比較したところ、全体の出荷金額は0.2％の微増にとどまっている。これを種類別に見ると、殺虫剤と除草剤はそれぞれ1.4％および3.2％増加しているが、殺菌剤および殺虫殺菌剤はそれぞれ5.9％および2.2％減少している。
農薬の出荷量に関しては、2009年度では24.6万トンであったが、10年後の2019年度では22.2万トンと約9.6％減少している。これは高濃度製剤の普及や施用技術の進歩を反映していると考えられる。

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