トピックス（297）

国内農薬市場の動向ー2008年～2018年の推移ー

2008年を基準にして、2008年～2018年における国内農薬出荷高の推移を表に示した。表1によると、農薬全体の国内出荷高はこの10年間で僅か1.7％程度しか増えていない。農薬の 種類別では、除草剤の伸びが最も大きく13.9％伸長し、次いで殺虫・殺菌剤が3.6％の伸びを記録した。その一方で、殺虫剤および殺菌剤はそれぞれ9.3％および0.1％減少している。全体の 出荷金額が僅かではあるが伸長したのに対して出荷量は2008年には26.8万トンであったのが2018年には22.3万トンと約17％減少した。出荷量が減少したのは、薬効の高性能化や製剤技術の 進歩によるところが大きいと考えられる。

個々の剤の状況については別の機会に譲りたいが、除草剤に関しては水稲用除草剤の伸びが顕著であった。

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