フルエンスルホン（一般名：fluensulfone: 商品名ネマショット粒剤他）はアダマジャパン社（旧マクテシムアガン）が開発したチアゾール系の殺センチュウ剤で、米国、イスラエルなどで果樹、野菜のネコブセンチュウ防除に使用されている。日本では、カンショ、キュウリ、トマト、ピーマン、ナス、カボチャ、スイカ、メロンなど野菜、イモ類のネコブセンチュウ防除剤として粒剤2種が登録されている（2022年11月現在）。使用法は、全面土壌混和である。
本殺虫剤のラットに対する急性経口毒性は 300〜2000mg/kg、急性経皮毒性は>2000mg/kg、急性吸入毒性はLC50>5.1mg/Lである。本剤の土壌中での推定半減期は35.1日（火山灰土、壌土）と報告されている。ミツバチなど有用生物に対する毒性は低いかあるいは全くないと報告されている。フルエンスルホンのADIは、0.014mg/kgbw/day, 急性参照用量(ARfD)は、0.33mg/kgbw/dayである。本剤の作用機構は不明である。
