ミニ解説（156)

21世紀の新農薬（62）インダジフラム

インダジフラム（商品名スペクタクルフロアブルなど）は、ヘキスト　シエーリングアグレボ（現バイエルクロップ　サイエンス）社が開発したアミノトリアジン系除草剤である。 我国では、平成24年4月に農薬登録され、公園、庭園、道路、芝などの一年生イネ科および広葉雑草に対する雑草発生前全面土壌散布剤として使用される。

インダジフラムの作用機序は、植物の細胞壁を構成するセルロースの生合成阻害である。インダジフラムのラットに対する急性経口毒性は、LD50>=5000mg/kg、急性経皮毒性は、 LD50>2000mg/kg、有用生物に対する毒性は低い。その急性参照用量は、0.02mg/kg/dayである。日本以外では、米国、オーストラリアなどで登録ないし申請中である。