ミニ解説（003）

供試されたサンプルが最終段階の上市に到達する確率は極めて低い。そこで、農薬企 業は可能な限り多くのサンプルを収集して評価している。サンプルの種類としては、合成化合物、天然物、 微生物の培用液、植物の抽出液などで、供給源としては自社の研究所のほか、他企業や大学などである。 自社の合成化合物だけでは限界があるので、サンプル収集を専門とするスタッフを置いて、世界中から集め ているところもある。又、医薬など他の目的で合成され、評価済みのサンプルについて、農薬活性を改めて 評価する場合も多い。最近、サンプルの供給を専門にしている会社も多い。このような会社では、ロボット を使ってサンプル合成を行っているところもある。